【カナダ・トロント滞在記 2022.10.22】Sonnen Hill

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 翌日はトロント郊外のCaledonという街というか農村にあるファームハウスブルワリー、Sonnen Hillでイベントがあるというのでそれに行くことに。こちらのブルワリー、行ってみたいリストの上位に入ってはいたのですがどうやっても車で二時間くらいかかりそうな距離でどうしたもんかなと思っておりました。レンタカーか、諦めるか。で、BurdockでもBellwoodsでも「どこか行く予定のブルワリーはあるの?」と聞かれてSonnen Hillと答えたのですが、色んな人から「君は必ずSonnen Hillを気に入ると思うよ」と言われて俄然行く気に。さらに土曜にイベントがあり、トロント市内からシャトルバスが出るというので早速チケットをゲットしたのでした。

 シャトルバスが出るのはトロント市内の工業地区だったところがリノベーションされて盛り上がってきているエリアにあるワインバー/都市型ワイナリーのParadise Grapevineから。昼過ぎに行くと二日前に会ったBellwoodsのブルワーStephenが友達と一緒に飲んでいます。彼らもSonnen Hillに行くとのことで合流。Stephenに彼女(家具デザイナー)とParadise GrapevineCo-Ownerとシェフを紹介され、バスに乗り込みます。ちなみにParadise Grapevineのもう一人のCo-Ownerはなんと元Burdockのブルワーだそうで。ここでも繋がっていますね〜。疲れているのでバスの中では紅葉を眺めたりうとうとしたり。しかしカナダの紅葉は日本のそれとはまた違い、本当に燃えるような黄〜オレンジ〜赤のグラデーションで素晴らしかったです。

 

 で、山の中をひたすら走って到着するとそれは紛うことなきファームハウスです。だだっ広い農園のちょっと大きめの納屋。皆さんが想像するファームハウスブルワリーです。Sonnen Hill2017年創業、2018年に醸造開始した比較的新しいブルワリーですが、オーナーのCalum Hillの曽々々々々祖父が南ドイツのシュミーヒェンという街で1822年にSonnen Brauereiというブルワリーを開業して以来160年、ビール醸造はHill家の家業だったそうです。つまり今年で彼の家族がビール醸造を開始して200周年!このイベントはSonnen Hill4周年とSonnen Brauerei200周年を祝うイベントというわけです。

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 で、帰国後知ったのですがそんなCalumBrew By NumbersCloudwaterというイングランド有名ブルワリーでキャリアを積んだそうで。ちょっと意外でしたが、それで地元に戻って家族の農園にてブルワリーを創業したんですね。小動物っぽいキャラクターの彼の作るスタイルはラガーを中心にセゾン、ペールエールなどアルコール度数低めのシンプルでクリーンな飲みやすいビール。そのほかに当然ながらというか樽熟成のファームハウスエールや自然発酵(Spontaneous)ビール、ワイン産地に程近く、交流も盛んなこの土地らしいワインハイブリッドなども作っております。また可能な限り地元産の現在利用を使い、自然発酵ビールやセゾンはほぼ地元産の原料のみ。そりゃー興味持ちますよね!

 で、早速ビールをゲットというか、StephenViennaを持ってきてくれました。色はViennaとしてはやや薄めかな?ちょっとホッピーでクリーンでライト、スルッと入っていきます。

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 旨い!フードブースではピザやソーセージが焼かれています。ピザやパンを焼いていたのはなんとEscarpment Labsというイースト会社のオーナー。自分で培養したイーストを用いたピザやチョリパンを出していてこれまた美味しい。田園風景の中で飲むビールは美味しいですね。周囲は若い人からお爺さんお婆さん、子供や犬など色々な人がいて、みんなそれぞれに楽しんでいます。散策したり、ゆっくり語らったり、コーンホールに興じたり。そんな様子を眺めているとStephenに声を掛けられます。

 一緒にいるのは見覚えのある人物。Revel CiderのオーナーTariqです!RevelGuelphという、やはりトロント郊外の街にあるのですが今回は訪問を断念していたこともあり、嬉しいサプライズ!聞くとStephenはブルワーとしてのキャリアを開始したのがRevel Ciderからだったんだとか。Tariq曰く「僕たちのサイダリーにはスタッフが飲む用にいつもビールの樽が繋げてあるんだけど、最近は専らSonnen Hillだね」とのことです。もうみんな繋がっていて訳分かりませんね。でもStephen曰く、別にトロントのビール(およびその周辺の)シーンのみんなと繋がっている訳じゃなく、Like Mindedな人たちが自然と仲良くなったんだとか。要はたまたま僕たちの取引先はみんな繋がってたってことっすね!でもそれも偶然ではなく、僕たちが惹かれるものがあるブルワリーにはみんな共通点があったということに他ならないのだと思います。また、ほかにもワインバーのオーナーだという犬連れの女性も紹介されたり、ナチュラルワインのシーンとクラフトビールシーンの近さも日本にいた時から気になっていたところなのですが、それも同様にLike Mindedな人たちのつながりなのでしょうね。そうやって色んな人とお話ししながらTable BeerLager BeerPilsなどを飲みますがどれも美味いし飲み疲れしません。

 

 ブルワリーの中を見に行くと、設備はBurdockよりは大きいけれどGodspeedよりは小さくて2,000Lくらいかな?木樽やフーダーもあります。拡張性はもう少しありそうですがそんなに大きくするつもりもなさそうです。ブルワリーの中はとても綺麗で好印象。今回は飲まなかったけど樽熟成モノも飲みたいですね〜。

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 気がつくとすっかり陽が落ちて、人々が焚き火を囲んで楽しんでいます。遠かったし、丸一日かけることになったけれど来て本当に良かったなと火を見ながらしみじみ。そうこうしている間に帰りの時間となり、ファームハウスエールのボトルを購入して帰路についたのでした。

 

 Sonnen Hillはもちろん日本にいる時から気になっていたのですが、新しめで面白そうなことをやっている良さげなブルワリーだな、というくらいの印象でした。しかしトロントに来て僕の好きなブルワリーの人たちみんなから一押しされたし、実際ブルワリーに来てみると同業はもちろんナチュラルワイン業界の人からも本当に愛されていて祝福されています。こういう存在ってなかなかないんじゃないですかね?そしてStephenも言っていましたがこういうのってuntappdじゃ絶対にわからないことですよね。色々な意味で印象に残ったし、また僕たちの取引先の繋がりも見られて本当に良かったです。

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