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【2022.10.30 USA・NY滞在】 Fidens
翌日はそういえばオールバニーだから近いはずだなと思い出し、ググるとモーテルから車で10分だったので今一番ハイプなIPAを作るブルワリーであるFidensへ。今はタップルーム営業は行なっておらず、樽をバーに卸すほか週末にブルワリーで缶の販売のみを行なっているようで、昼前から人々が買いに来ておりました。醸造設備は小さくしばらくはこのまま品薄が続きそうな感じですね。お土産をちょろっと購入したあとはNYCに移動して車を返して一泊。続いてLAに移動して二泊しましたが定点観測的な要素が強かったのでそちらは省略で。 しかし今回の旅は今までと違った視点を得ることができました。これまでは主に、クラフトビールの最先端を走るアメリカの、いわゆるクラフトビールのデスティネーションと呼ばれるようなところに目を向けることが多かったし、実際に訪れるのもそういったところが中心でした。しかし今回はカナダがメインで、アメリカもNY州の郊外という旅。カナダ、オンタリオ州はもちろん取引先のブルワリー訪問といった商売上の目的があったのですがそれだけではありません。 オンタリオ州のブルワリーを扱い始め、またコロナ禍でクラフトビールの楽しみ方が少し変わったことをきっかけにクラフトビールの消費のあり方や今後のあり方を以前よりも考えるようになりました。カナダに行ったら何かヒントが得られるかもしれない。そんな予感がありました。その予感を抱いて行った今回の旅ですが、甲斐はあったと思います。アメリカはビール醸造やビールビジネスの最先端ではあるがビール文化という意味ではどうか。今後日本のビール文化はどうなるのか、その中で自分たちはどっちの方に向かっていくのか、そんな考察を深め、巡らせるきっかけとなったのでした。
【2022.10.30 USA・NY滞在】 Fidens
翌日はそういえばオールバニーだから近いはずだなと思い出し、ググるとモーテルから車で10...
【2022.10.29 USA・NY滞在】Suarez Family / Delaware S...
翌日は4時前に起きて支度をし、空港へ。NYのラガーディア空港へとひとっ飛び。9時過ぎには到着。なんでそんなに早いのかというと、長い運転があるからなのです。 今回の目的地はNYCではなくアップステイトNY。そう、Suarez Family Breweryでございます。まあこちらについては説明不要ですね。ラガーを中心にペールエールやファームハウスエールなど、アルコール度数が低め、ライトだが水っぽくない繊細で豊かな味わいのビールを醸す、アメリカ最高峰のブルワリーの一つと言い切ってしまっていいでしょう。 ここは商売云々は抜きにしてずーっと行きたかったブルワリーで、前回6月にNYCに行ったとにも本当は行きたかったんですが、自動車を運転しないとどうやっても辿り着けません。そして近くに泊まれるところがないのでブルワリーから宿までも運転して行く必要があります。なので今回こそは一日がかりで必ず行ってやる!と決めていたのです。しかも、LucにSuarez Family Breweryにも行く予定だと話したところ「Daniel Suarezのことはよく知ってるよ!連絡しておくよ」と。さすが!DanielはHill Farmsteadの最初の従業員として初期からShaun Hillのアシスタントブルワーをやっていたので、過去にHill Farmsteadと何度もコラボレーションを行っているLucは当然知り合いというわけなのです。 で、Danielは金曜ならブルワリーにいるということでモントリオールを当初の予定よりも早く出てやってきたのです。で、早速レンタカーを。とその前にプリペイドSIMをゲットしないとナビが使えません。空港で買えなかったのでちょっとだけ街に出てチベット系のオヤジがやっている中古携帯ショップでゲット。レンタカーを借りて出発です。 NYCを出るとあとはひたすらパークウェイを走り続けます。景色は綺麗なんですがすぐ飽きるし、カーブも多いし神経擦り減りますが時速120kmで2時間超ぶっ飛ばしてようやく到着です。見渡す限りの田園風景。その中にある納屋がSuarez Family Breweryです。The Tapと称する屋外の小さなスペースでドラフトを飲んだり缶や瓶を買って帰れたりするようになっています。 到着したのは13時過ぎだったと思いますが、すでに数組が楽しんでおり、私もフラッグシップのPalatine Pilsの大きいサイズを買って飲みながらDanielにテキストを打ちます。Slow Pourで注がれたそのビールはライトなんですが決して水っぽくはなく、スルスルっと入ってきてすぐになくなってしまいます。 ちょっとするとDanielが出てきて挨拶。事前のイメージでは無口で神経質、繊細な感じの人を想像していたんですが実物はリラックスしてよく喋る緩いノリです。工場内はマスク着用ね、とマスクを手渡されて見学させてもらいますがコンディショニング中のボトルが積まれていたり案外雑然とした印象。醸造設備周りはそんなことないんですけど。ブルーハウスは2,000L仕込みかな?タンクは2,000Lと4,000Lのものがあり、木樽も大小あって大きいものは1,000L。ラガー類のラガーリングは通常3-4ヶ月行っているようです。やはり低めのアルコール度数と飲みやすさにこだわって設計しているようで、長めに取ったラガーリングの期間がクリーンな味わいを担保しているのでしょうか。 外に出て今度は二杯目のラオホを。グラビティで注がれたこれがまためちゃくちゃ美味かったです。ラオホって重くなりがちなイメージがありますが、こんなにクリーンで飲みやすいラオホは飲んだことがないっていうくらい。外でDaniel、アシスタントブルワーでSuarezの設備を使ってAnother MoonというプロジェクトをやっているMatt、彼らの友人の農家の人などとあれこれ談笑。お土産を購入&いただいて宿にチェックインするために退散。 宿はここから高速で一時間ほど北に行ったオールバニーに取っていたのですが、「オールバニーに宿取っている」というとおすすめスポットを色々勧めてもらいました。で、普通のモーテルにチェックインし、シャワーを浴びて先ほど教えてもらったビアバーへ行きます。オールバニーはNY州の州都ですが、人口数万人の小さな街。教えてもらったDelaware Supplyというバーがある通りは商店がポツポツとありますが静かな通り。隣には小さな映画館があって、ハマショーの「この町のメインストリート、わずか数百メートル...
【2022.10.29 USA・NY滞在】Suarez Family / Delaware S...
翌日は4時前に起きて支度をし、空港へ。NYのラガーディア空港へとひとっ飛び。9時過ぎに...
【2022.10.27 カナダ・モントリール滞在】モントリオールへ移動
次の目的地はモントリオール。かつてのカナダ最大都市。70年代のケベック州独立派によるテロ事件のなどの影響で企業の本社などがトロントに移り、最大都市の座を明け渡しましたがカナダでも古い歴史を持ち、フランス語圏ということもありヨーロッパの空気が感じられる街。ビール文化も一味違うという話です。 で、電車で空港へ向かい、小さな飛行機でモントリオールへ。空港からバスと電車を乗り継いで宿へと向かいますが、心なしか地下鉄は幅が狭く、ロンドンやパリの地下鉄っぽい感じがします。駅を降りるとすぐに大きめのスーパー、宿の目の前にはキャバレー。で、宿はというと思いっきりパリの安宿みたいな雰囲気です。古い建物を隣同士無理やり繋げて、軋む急階段を登ったところにあるフロント、陰気くさくて狭い部屋の感じ。まさしくパリのそれを思い出します。 荷物を下ろしてスーパーに向かうとビールコーナーが!さっきまで居たオンタリオ州だとスーパーには基本的にお酒は売っていなくて、前に書いた州政府運営のLCBOという酒屋でしか買えません。ケベックの法律はちょっと違っていてお酒のコントロールが緩いようです。疲れていて写真撮るのを忘れてしまいましたがDrink Uppersさんの輸入しているLTMやLagabiere、もちろんDieu Du Ciel!なんかと並んでCollective Artsはやっぱりありますね!まあ西海岸に行ってもすごい人気と聞いているのでそりゃあそうでしょう。スーパーで食料を買ってホテルに帰るといつの間にか大雨。街に出るつもりでしたが疲れもあって寝落ちしてしまいました。 翌朝は昼から行動。まずは12時からやっているMessoremへ。郊外の倉庫を改装したこちらはブルワリーの作り、雰囲気からしてゴリゴリのアメリカンスタイル。Hazy IPAやFruited Sourなんかが売りで、untappdなんかでも高評価のブルワリー。ジャーマンピルスとWCIPA、Hazy IPAをいただきました。次は電車で移動してMellonへ。 2021年にオープンしたこちらは新目のブルワリーで、Instagramでチェックして気になっていたところ。ラガーやセゾン、ペールエールなんかの軽めのスタイルを中心に混合発酵なんかもやっています。これから色々と精度を高めていったら人気が出そうな感じがします。ペールエールを一杯飲んで次へ移動。 Mellonの近くに長い商店街があったのですが、ここが小綺麗な街並みにメキシカンマーケットやらアダルトショップ、バッタもん含む激安の服屋などが並んでいて個人的にはブチ上がり。モントリオールは駆け足だったのでエリアの特徴などまだ掴めていませんがこの辺りは下町なのでしょうね。 少し寄り道したあと次の目的地であるIsle De Gardeへ。Cask Daysでいくつか飲んだこともあり、またヨーロピアンスタイルと聞いていたのですがモダンな外観と内装のスタイリッシュなバーですね。ちょっと意外でしたが店内は平日16時頃にも関わらず賑わっています。店内からは醸造設備を見られないし、店員も若くてブルーパブというか普通に洒落たバーって感じです。メニューは全部フランス語で、タップリストは殆どがトラディショナルなヨーロピアンスタイル。写真を見返すとどうやら提供温度毎に分かれています。ボトルリストもサワー中心にベルギーからアメリカ、スイス、チェコ、もちろん地元ケベックのものなどが揃っており、ワインリストも充実。フードもリコッタチーズと牛頰肉のニョッキやらシェーブルチーズのラビオリやらセロリのカルパッチョやら、アメリカのそれとは完全に一線を画しており、食文化が違うんだろうなって感じです。ビールも旨いし店の作りやコンセプトがスタイリッシュだし、ここで醸造しているとか云々を抜きにして単純に酒場としてのクオリティが高くて驚きました。満足したあとは次の目的地へ。 改装中でやってないよとLucから聞いていましたがDieu Du Cuel!のオリジナルロケーションの前を通ります。この辺りになると街並みがグッとヨーロピアンな感じになってきて、石造りの立派な消防署があったりとモントリオールにいるんだなと感じます。マイルエンドというヒップスターエリアにあるDieu Du Cuel!はロケーションも佇まいも良く、開いている時に来たいですね。 そこからサンローラン通りというメインストリートを歩いて行くと次の目的地であるReservoirのすぐ手前にポルノ映画館が。素通りしようとしたら目に留まったのがショーウィンドウにディスプレイされたマーチャンダイズ。 キャップはフーディーなど、グラフィックが(意図せず結果的に)今時のストリートブランドっぽくて洒落てます。自分用に買って帰って日本でドヤろうかと中に入り、「マーチだけ買えるんかの?」と聞くとおそらくオーナーである40代後半くらいの夫婦っぽい男女が「OK」と。色々物色してお会計しようとすると、スクエア端末の通信エラーで決済不能。現金を一円も持っていかなかったので店内のATMや近くの銀行のATMも試しますがダメ。仕方ないので近くでビール飲んでからまた来るからそれまでに直せたら直しておいてくれ、と言ってReservoirへ。 こちらも人がパンパンに入っており、ちょうど空席ができたタイミングで滑り込み。ビールはIPA、セゾン、ラガー、ブロンド、サワーなどありますがどちらかというとアメリカンな感じ。セゾンは個人的にあんまり得意じゃないタイプのアメリカンなセゾンでしたがIPAとラガーは無難に美味しい。ここもブルワリー云々抜きにして単純に酒場として成立している感じ。で、ポルノ映画館に戻るもやはりカードが使えずでマーチャンダイズは泣く泣く断念。次の目的地へと向かいます。 次はAmère...
【2022.10.27 カナダ・モントリール滞在】モントリオールへ移動
次の目的地はモントリオール。かつてのカナダ最大都市。70年代のケベック州独立派によるテロ...
【Chambre d'Amour】について
2022年は2年ぶりに海外渡航の制限が緩和された年でした。ここぞとばかりに北米東海岸に飛び立つと、そこで感じたのはヨーロッパの風。北米東海岸は地理的な条件もあり、西海岸に比べて元々ヨーロッパビールの影響が強い土地でしたが、ヨーロッパ色の強い老舗のビアバーに加え、新世代のクラフトブルワリー達がラガービールをはじめとする伝統的なヨーロピアンスタイルを探求し、自分たちのものにしようと創意工夫を凝らす風景が今回の旅で見えたのでした。 また、ビアバーやブルーパブ、ブルワリーのタップルームのあり方を観察し、その土地の風土や食文化、暮らしの中にあるビールということを考えるきっかけにもなりました。中でもそういった意味でモントリオールは刺激的な場所で、クラフトビール文化の成熟を感じる場所でした。昨年のヨロッコとのコラボビール"Marbles"ではコロナ禍ということもあり、ビールが主役というよりは、日常的に飲むビール、普段の生活の中にあるビールということを考えました。今年も基本的にはその延長線上ですが、今回の北米東海岸の旅をキッカケにトラディショナルなスタイルをベースに日本の風土や食生活に合うようなものをと構想しました。 直接のインスピレーションとなったのは、とあるブルワリーで飲んだラオホです。高速道路を飛ばして2時間ほどの農村にあるそのブルワリーはラガービールで名を馳せておりますが、そこで飲んだピルスナーとラオホの美味しいこと。フレイバー豊かでありながら飽くまでライトでドリンカブル、それでいて決して水っぽくならずに何倍でも飲めそうです。特にラオホはこんなにクリーンでごくごくと飲めるのは初めて、何よりその場所とシチュエーションに完璧にマッチしていて感動しました。トラディショナルなスタイルをその土地の風土や暮らしに合わせてチューニングする、そういう発想が生まれたのでした。 そうなるとやはり頼るのは我等がヨロッコビールです。帰国後早速相談しに行って、いくつかのやり取りがあったのち、程々のスモーク香にアルコール度数はやや低め、柑橘系のホップとアクセントの金柑で爽やかさ、軽さを演出しましょうと決まりました。 本来こういったスタイルにフルーツは禁じ手というか、王道ではありませんがやってみましょう、と。そしてモルトの燻製や金柑の下処理などを一緒に行って出来上がったのがこちらのビールというわけです。是非お代わりして楽しんでください! タイトルはヨロッコビールの明生さんと話す中でその王道ではない裏道感や、インスピレーションの源となったモントリオールの夜のネオン街、宿泊していた安宿、北米からヨーロッパへ思いを致す、そういったイメージを膨らませて行って「愛の小部屋」と名づけました。アートワークもそのイメージからということで、例によってお隣の岡村奈津樹さんに紹介してもらった高橋あゆみさんにお願いしました。裏道感のない作風の高橋さんですが、そのPOPな色彩感覚と、無機質なようであり有機的なようでもあるフォルムを見た時に、敢えていかがわしいものを描いてもらったら面白そうだなと感じました。パッケージの出来上がりをお楽しみに〜 商品ページはこちら
【Chambre d'Amour】について
2022年は2年ぶりに海外渡航の制限が緩和された年でした。ここぞとばかりに北米東海岸に飛び...
ブルワリー紹介【Sonnen Hill】
(画像引用:https://sonnenhill.com/pages/about) カレドンというカナダ、オンタリオ州トロントの郊外に位置し、広大な農園の土地の中に醸造施設をもつSonnen Hill BrewingはCalun Hill氏によって2017年創業され、2018年に醸造を開始したファームハウスブルワリー。 シンプルかつ高品質でドリンカビリティーに長けたスタイルを得意とし、馬小屋をリノベーションした醸造施設ではホッピーなペールエール、セゾンやラガーなど比較的低アルコールのものからワイルドエールやワインハイブリッドまで幅広く醸造。どれもほぼ地元で獲れた原料を使用しレシピもシンプルにまとめている。実際ブルワリー敷地内に果樹園、菜園そして養蜂場も保有しており、それらで採取された原料をビールに使用するまさに生粋のファームハウスブルワリーといえるだろう。 創業者であるCalun Hill氏の母方の祖先は1822年~1982年と160年もの間ババリア地方でBarurei Zur Sonnenというブルワリーを営んでおり、父親はベルギービールを好むという環境で育った彼は当然ビール醸造を志す。スコットランドのヘリオット・ワット大学で醸造科学を専攻したのち、ロンドンでPartizan Brewing、Brew By NumbersそしてマンチェスターのCloudwater Brew Co.とイギリスの人気ブルワリーを渡り歩き醸造に従事。地元カナダに帰国後、その時代の仲間に200本もの果樹園の木を植えるのを手伝ってもらったとか。 こうしたバックグラウンドからHill氏が現在のSonnen Hillで行っている現代的なアプローチをもってクラシカルなものを醸造するのは必然と言えよう。シンプルでクリーンかつドリンカビリティーに長けた味わいから浮かび上がるSonnen Hillのビールや地産地消に対するこだわりを是非体感して欲しい。 >関連ページ:【カナダ・トロント滞在記 2022.10.22】Sonnen Hill Instagram 商品ページへ
ブルワリー紹介【Sonnen Hill】
(画像引用:https://sonnenhill.com/pages/about) カ...
【2022.10.26 カナダ・オンタリオ滞在】Burdock Kensington Market
朝イチでハミルトンを出て、トロントへ向かいます。ケンジントンマーケットという、まあその名の通りのマーケットです。トロントはNYCやLAに比べて人々の主張がそこまで強くないというか、歩きながら大声で何か主張している人や街中や電車、スーパー等で手持ちのスピーカーから大音量で音楽を鳴らしている人もあんまり見かけません。でもケンジントンマーケットはそんな雰囲気のある、なんというか下町感バリバリの活気あるマーケットです。でもちょっと洒落たレストランなんかもでき始めてこれから面白そうです。そんなケンジントンにある公園の向かいに何やら工事現場があり、どうやらここがBurdockの新ブルワリーのようです。 表で待っていてくれたMattに案内されて中へ。ここはポルトガル系の家族で経営していた食料品のほか衣類や雑貨なども扱う大きめの小売店だったようです。そこの一階フロアをぶち抜いて地下と繋げ、地下からタンクが生えて地上に頭を出しているような形です。で、公園側の入り口のあたりにボトルショップスペースを設け、ここで少し飲めるようにするそう。地下に降りると普通に工事中なんですが、結構広く大きいです。 ブルワリーのスペース的にはGodspeedと同じか少し広いくらいかな?ブルーハウスは4,000L仕込みでファーメンター8基とBBT2基は8,000L、Godspeedよりやや大きくBellwoodsよりは小さい規模です。設備は全てKonig社製でmade in BC。セミオートになってだいぶ効率が上がるっぽいです。しかし今の1,000Lの設備からすると随分と大きなジャンプアップだなと思いましたが、すぐにフル稼働させるとかではなく、しばらくスローペースで回していくみたいですね。なんせ現在年間200仕込みやっているので、週一回仕込んでも今と同じ量。毎回ダブルバッチをやったとしても倍程度。そう考えると合理的な拡張ですね。高いお金をかけたというお湯と水のブレンダー、これが良いんだと説明してくれたスリット上の排水溝など、随所にこだわりが見られます。小さいながらもラボも備えており、品質向上にも期待が持てますね!というか、あの小さな設備で年間200仕込みもやっていてよくあんなに繊細なビールを作れるなと思っていたんですが。 で、屋上に上がれるというので上がってみると、公園やマーケットが一望できるいい眺め!ここでも飲めるようにしたいんだとか。まあしばらく忙しいんでしょうけど、落ち着いたら日本に来るんやでと約束して私は空港へと向かったのでした。ケンジントンマーケットの街の活気と相俟って、いいスポットになりそうですね!
【2022.10.26 カナダ・オンタリオ滞在】Burdock Kensington Market
朝イチでハミルトンを出て、トロントへ向かいます。ケンジントンマーケットという、まあその名の...