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【カナダ・オンタリオ滞在記 2022.10.19】Burdock Restaurant
InstagramのStoriesでも少しアップしていたのでなんとなく気がついている方もいらっしゃると思いますが、昨年10月下旬に2週間ほどカナダ〜アメリカへ行っておりました。勿論インポートの取引先訪問を含めたビールの旅でございます。 僕たちハリーメイがCollective Artsを皮切りにインポート事業を開始したのが2019年9月のこと。Collective Artsは毎年地元ハミルトンで大規模なインターナショナルビアフェスティバルを主催していたので、2000年6月に行って現地の様子を見たり、新規の取引先を開拓したりしようなんて考えておりました。しかし皆様ご存知のように半年も経たないうちに新型コロナウイルスの感染が爆発し、海外に行くことが難しくなってしまいました。まあメールやSkypeなんかでコミュニケーションは取れるし、そうやってコツコツと新規のブルワリーを開拓してきたものの、やはり現地に行かないとなーってウズウズしておりました。しかし徐々にパンデミックも落ち着きを見せ、海外渡航に関する規制も緩くなってきたのでようやく!6月にはアメリカに行き、そして今回は念願のカナダに行けました。 今回のメインの目的地は当ハリーメイの取引先ブルワリーの集中するトロントを中心とするオンタリオ州でしたが、そのほかにモントリオール、アメリカに渡ってニューヨーク州、乗り換えでロサンゼルスにもちょっとだけ立ち寄り。10月は気候もいいしタイミング的にもThe Counterさんより引き継いだGodspeedのチェコイベントがあったりしてピッタリ。気になっていたブルワリーや現地のビール事情などチェックしてまいりました。 LAでの乗り継ぎを含めて20時間近い長旅の末にトロントに到着したのは夜20時。この日は取引先であるBurdockのブルワリーレストランでオーナーのMattと軽く飲もうと約束しておりました。都合のいいことにBurdockは予約していたAir BnBから徒歩10分くらいのところ。Godspeedで働く森君が予定が空いているというのでお店の前で待ち合わせて予定より30分ほど遅れて到着。 元々ポルトガル料理店だったというこちらは我々が想像するブルワリーやブルーパブとはちょっと違っていて、ちょいカジュアルなレストランですね。コンセプトとか料理については事前知識があったのですが、想像していたのは飽くまでブルワリーのタップルームとかブルーパブの範囲内のもの。しかし実際は内装や調度品なんかも洒落ていて、普通にデートとかちょっと美味しいもの食べようかって行くようなカジュアルだけどちょっと洒落たレストランで、想像の先を行っていましたね。 テーブル席を通り抜け、奥のカウンター席に行くとMattと営業のAnthonyが待っていてくれました。二人とも物静かで落ち着いた印象です。まずはBloor Lightから乾杯。アルコール度数3.1%のライトラガー(正確にはLagered Ale)。確か米かコーンを使っていたと思いますが、ライトでクリスプ、でもしっかりフレイバーはあるっていうBurdockらしいビール。とある眼鏡屋さんがBurdockをCity Popに例えておりましたが、納得の例えだなと思います。カラフルだけど色彩は淡く、でも輪郭ははっきりした感じでアーバンなセンスを感じさせます。ライトラガーやサワー、ペールエールなんかはもちろんですが、HellesやDark Mildのようなモルティなビールもモルトのふくよかさはしっかり表現しつつライトかつアーバンに仕上げてくるのがツボにハマります。 こういうブルワリーってあんまりいないです。まあとにかく、どうやってこういうスタイルを確立したのかが気になっていたのでストレートに聞いてみると、彼らはワインのカルチャーから強い影響を受けており、食事とよく合うビールを追求してこうなったとのこと。やはりそうだったのかと非常に納得しました。コロナ禍真っ盛りの頃、ビールを飲むシチュエーションはガラッと変わりました。お店、特にビアバーで飲む機会は極端に少なくなり、自宅で普通の晩ごはんを食べながら飲むというのが殆どに。そうすると派手なビールよりもデイリーに飲めて食事の邪魔をしないシンプルなビールがこれまで以上に活躍するようになりました。ビール単体で華のあるものというより、食中酒って感じですね。そんな中、Burdockのビールは本当にピタッとハマったんですよね。 そしてBurdockといえばブドウを使用したGrape Aleも大きな特徴ですが、Mattは十年以上前にモントリオールのワインバーで働いていてワインのことを勉強したそうで、ワイン造りに畏敬の念を抱いているのがよく伝わってきました。そんな彼がとても尊敬しているのがナイアガラのワイナリーPearl Morissetteだそうです。少し前に輸入したBumoシリーズでのコラボレーションも記憶に新しいかと。もう在庫はないので気になった方はどこかで見かけたら買ってみてください。Pearl MorissetteはGodspeedのLucからも勧められたし、そういえばGodspeedでオンメニューしている唯一のワインでしたね。こういった話をしていてもMattの真摯で誠実な人柄がよく伝わってきます。 で、ブルワリーを案内してもらいに奥へ。ちなみに手前がテーブル席、入っていくとカウンターがあってその先にボトルの冷蔵庫があり、一番奥がブルワリーとなっております。なのでお客さんの大半はここにブルワリーがあるということに気づいていないそうです。ここで作っていることを売りにしていないのか、とこれもちょっとした驚きですね。 ブルワリーの方は1,000L仕込みでタンクも同サイズ。設備もシンプルでサイズも極小です。天井も低くてこの設備がギリギリのサイズ。ほんと、日本のブルワリーと環境的にもサイズ的にもよく似ていて親近感が湧きます。なんとこれを年間200仕込み(2日に一回以上のペース)でブン回しているというから驚き。それでよくあんなにクリーンなビールが作れるなと。 リリース前のビールもいくつか飲ませてもらいました。今度入荷予定のアルコール度数3%のドライスタウトと昨日ドライホップをしたばかりだというSuperfluxとのコラボのHazy IPA。前者はロースト感とボディ感をしっかりと感じさせつつ飽くまでドライでライト、後者はBurdockとしては異色というかSuperflux色の強いゴリゴリのHazy IPAでどちらも美味しかったです。しかしこんな小さな設備でよく輸出に回してくれているよなと思っていたんですが、実は今新ブルワリーを建設中でして。とはいってもいきなり生産量をすごく増やすとかでなく、余裕のある設備にしてゆとりあるペースで作っていくためのようです。特にフラッグシップのTuesdayはLCBO(オンタリオ州政府運営のリカーショップ)に入っていたりするし、あとラガー系は大量に作ってゆっくり熟成させないと効率悪すぎですからね。何よりブルワー二名で年間200仕込みは無茶っすね。 そういえばMattは伊丹十三監督映画『タンポポ』が大好きだそうで。「映画のラストでついにオープンさせたラーメン屋、かっこいいよね」と。確かにあれは時代を先取りするようなコンセプトのラーメン屋でしたね!で、週明けに建設中の新工場を見学させてもらう約束をしてお別れ。

ブルワリー紹介【God Speed】
2017年設立の日本文化をモチーフにドイツやチェコを源流とするスタイルのビールを中心醸造する、カナダ、オンタリオ州トロントに拠点を持つブルワリー。10代の頃よりヨーロッパ産の輸入ビールに慣れ親しみホームブルーイングを嗜んでいたケベック州ガティノー出身のLuc Lafontaine氏とその日本人の妻Eri Kuramatsu氏によって創設された。 画像出典:nowtoront 大学でモントリオールに移住したLuc氏は1998年に創設前の街きっての人気ブルワリーDieu du Cielの創設者2人に出会い意気投合。その直後に約1年以上世界中を旅する旅行にでかけ、その際戻ってきた暁にはDieu Du Cielでブルワーとして働く事を宣言。その約束の通り2001年に戻りブルワーの座に就いた。モントリオールの人気ブルワリーに登り詰め、設備拡張した2007年、Lucはヘッドブルワーに昇格。この時醸造されたセッショナブルで低アルコールのビールはほとんどLucが考案したもの。Dieu Du Cielそしてモントリオールという街を世界のクラフトビールシーンに知らしめた。 その1年後、現ビジネスパートナーで妻であるEri Kuramatsu氏と出会う。それを機に何度か訪れた事のある日本により惹かれていき、2011年に移住。日本に拠点を移した彼は様々なブルワリーの醸造コンサルタントを行ったり、国内のトップブルワーである植竹氏(Brasserie Knot)や吉瀬氏(Yorocco Beer)に多大なる影響を与えたりと、現在の日本のクラフトビールの礎を築く事に貢献している。(現にYorocco Beerの定番IPA、SkywalkerはLucの名前とLuke Skywalkerをかけて彼への敬意を表して冠した名前である。)そして仲間と共にうしとらブルワリーの創立へと動く。様々な紆余曲折を経てようやく開業へと漕ぎつけた2014年、彼は自らのブルワリーを立ち上げるべくカナダへと戻る。 マイクロブルワリーが未発達で勝機を見出したLucは拠点をトロントとした。そして2017年、日本の暴走族を描いた映画 “Godspeed You Black Emperor”、そしてモントリオール出身の同名のバンドに因み名付けられたGodspeed Breweryを設立。 開業当時より評判を得て、オープニングにはトロント市長までがお祝いしに来たほど。またLucはHill Farmstedと9回コラボレーションを行うほどShawn Hillと密であり、Stone Brewingの創設者Greg Koch、CantillionのClaude Van Royなどビール業界でも幅広い交友関係をもっており、彼の懐の深さが伺える。「世界的に評価されるローカルのブルーパブでありたい。」と話すLucが世界中を旅する事により養った知見の詰まった彼の自伝的ビール達を是非堪能していただきたい。

ブルワリー紹介【Rockaway Brewing】
Rockaway Brewing Co.はアメリカ、ニューヨーク都市部最南端のクイーンズ、ロングアイランドシティー、ロカウェイビーチに拠点を構えるブルワリー。ローカルのサーファーであり、ホームブルワーで長年の友人であるMarcus Burnett氏とEthan Long氏によってロングアイランドシティーにて2012年に開業。禁酒法以降クイーンズ初となるブルワリーとなった。 ホップフォーワードなビールはもちろんESBなどピルスナー、バレルエイジのスタウトなど幅広く醸造。醸造の教育を受けず、職業ブルワーとしての経験が皆無の彼らはホームブルワーとして誇りをもち、競争が激化するニューヨーク都市部のクラフトビールシーンの中で独自のスタンスでビールを造りだす。 その姿勢により着実に支持を得てきた彼らは2016年に名前の由来であるロカウェイビーチに第二のタップルームをオープン。更に2021年にはGreen Point Beer Co.、Brooklyn Breweryを渡り歩き、Finback Brewery立ち上げやKCBCの立ち上げメンバー、ヘッドブルワーとしてニューヨーク都市部のシーンを盛り立てた立役者の一人、Pete Lengyel-Fushimi氏がヘッドブルワーとして加入、更なる躍進が期待される。 地元、ロカウェイビーチに根差した実力派ブルワリーの味わいを是非お試しいただきたい。

USA滞在記 LA編④
別な日には朝からアメリカ最大級のフードマーケット"Smorgasburg"に朝から行ってきました。 出店していたフードベンダーは多岐に渡るのですが中南米系が多かった印象です。あとはBBQとかビーガンとかスイーツとか。日本ではメジャーな南アジア系や東南アジア系のベンダーは案外少ないっすね。そういえばMumfordでポップアップやってたコリアンチキンの人たちも出店しておりました。 洋服やアクセサリー、ソースなんかの小売もあったので会社の人たち向けにお土産を買ったのですが後述の通り紛失してしまいました。。 Smorgasburgを後にして向かったのはTorrance。高速バスを使って片道一時間半くらいかかったような気がしますが往復$5もかかりません。 お約束のMonkishに行ってまいりました。Anaheimにセカンドロケーションをオープンしたせいか、うまく分散されているようで賑わっているものの行列はなく、持ち帰りのパッケージも複数種類ありました。今やIPAは作らないBelgian Inspired専門時代のMonkishを知る人は少ないのかもしれませんが、ブルワリー内にZwanze Dayのバナーが掲げてあってアツイなと。ここではKorean BBQのポップアップやってました。 Monkishを後にして次の目的地に向かいます。徒歩10分ちょい、米国ホンダの隣にあるのが三年前に行きたかったけれど行けなかったYorkshire Squareでございます。 LAでゴリゴリにイングリッシュスタイルやってるっていうからそりゃー気になるじゃないですか!ブリティッシュなんだけどどこかカリフォルニアな店内も居心地良く、ズラリと並んだハンドポンプにはCask Marqueのプラークがキラリと光ります。マイルドやビター、イングリッシュサマーエールなんかあっていい感じ。 この日のバーテンダーはブルワーだったんですがとてもナイスガイで、お客さんにカスクエールとはなんて丁寧に説明してました。日本語が堪能なスタッフもいるらしく、また以前Smog Cityの名物バーテンダーだった鋲ジャン+モホークの彼も今はここで働いているらしいです。そういうブリテン感の出し方もあんですね!で、オチとしてはここでSmorgasburgで買ったお土産を紛失しました。

USA滞在記 LA編③
ChinatownといえばHighland Parkから徒歩数分のところに @homagebrewing の新しいブルワリー/タップルームが出来ました。HomageのオリジナルロケーションであるPomonaに三年前に行きまして。ビールも派手というよりはバランスが良く洗練されたタイプで非常に好みだし、タップルームの雰囲気も最高で一発でお気に入りとなりました。私がよく被っている緑に黄色のHのフェルトワッペンのついたダットハットはこちらのものでございます。まあそれくらいお気に入りだってこと。 で、一年前にChinatownに新しいブルワリーを作ったっていうんで行きたくてうずうずしてたんですよね。まあこれが非常に良かったですわ。ホッピーなのもラガーもセゾンも美味しいし、開放的な雰囲気が最高。こちらはKitchenも併設されており、フードも良さげな上にナチュラルワインもサーブされております。さらに週末にはDJイベントもやっておりまして。Disco, Electro, Chill Wave, Indie Popなんかの気持ちいい感じで◎でございました。あと、なにやらよく日系のポップアップイベントもやってるみたいなんですよね。 Pomonaの醸造設備は本当に小さかったんですが(5bblくらい?)、Chinatownも小さかったですね。どうやら15bblみたいで外には出回ってなさそうです。あ、ここもTシャツのボディにLos Angeles Apparelを使ってましたね! 別な日には高速バスを使ってNorth Hillsにある @cellador_ales に行ってまいりました。ここも三年前に行ってお気に入りとなったFarmhouse/Sourを得意とするブルワリー。本当はその前の週末に行われていたCellador Ales Friends Festに行きたかったんですが諸事情により断念。しかも年内でブルワリーがクローズというアナウンスが。。また入れたかったんですが・・ まあとにかく訪れまして、思い出のSlow Poured Pilsをいただきました。ビールは相変わらず美味しかったですが三年前にはバレルが積み重なっていたブルワリー/タップルームもほとんど空っぽで切ない気分になりました。 どうでもいいけどバーテンダーはDescendentsのTattooを入れてましたな。復活を期待します!

USA滞在記 LA編②
宿のあるArts Districtから10分ほど歩くとあの悪名高いドヤ街Skid Rowがございます。となると @mumfordbrewing ですね! 5年前に初めて来た時からのお気に入りなのでこうして輸入できていることは感慨深いものがあります。しかしブルワリーの周りは以前ほどのドギツさが薄れて若干綺麗になったような。一本裏に入ったらアレですが。 私がいつもやりとりしているCo-OwnerのToddはNYCに拠点を置いており向こうで会っているのでこっちでは純粋に客として楽しみに。定番はもちろん7th AnniversaryのNE TIPAが美味かったですね!内臓が疲れて始めているタイミングではキツいスタイルなのにスルッと飲めました。あと、サワーのイメージはあまりなかったのですがダークサワーがなかなか美味しかったです。バーテンダーもとてもフレンドリーで親切でした。 毎週末フードのポップアップをやっているようで土曜日に行った時はコリアンフライドチキンが出てましたね。あと全然関係ないけどラティーノのスケーター2人が飲んでいて、よく見ると片方はDischargeのTシャツでもう片方はDRIのTattooが入っていて、なんかよくわかんないけどLAだなって思いました。 その他のチェック項目としてはTシャツ。ブルワリーTシャツのボディ、ここ数年はNext LevelやAS Colourなんかの薄手でスリムフィットが主流でしたがヘヴィウェイトのざっくりとしたのが好みなんだよなーという方も多い筈。例のInterboroのTシャツは自分を含むこの辺りの需要を汲んで決めたつもりでございますが、Mumfordの最新merchをチェックしたらLos Angeles Apparelのボディを使っておりまして、個人的にはオッ!てなりましたね!ブルワリーの雰囲気とデザインにマッチして◎でした。買っときゃよかったな! もう一つの余談は、Mumfordの入居するビルにスケートブランドHUFのHead Quarterが入っているそうでHUFの人たちが仕事上がりによく飲んでいくらしいです。なんかイイですよね!MumfordのあとはChinatownの @highlandparkbrewery にも行きました。LAでホッピー系というとこの二つがお気に入りであります。Timbo Pilsをはじめ、やっぱり美味いね!