カテゴリー
ブログ
【2022.10.25 カナダ・オンタリオ滞在】Fairweather / Grain & G...
翌朝は午後からCollective Artsで新しく担当になったScottと待ち合わせ。本当はヘッドブルワーのRyanにも会いたかったけれどタイミングが合わず。Scottも予定が詰まっている中での待ち合わせとなりました。その前に、宿近くのSynonymというカフェで朝食を。ここはクラフトビールやナチュラルワインも置いてあり、洒落た雰囲気です。ビールはBellwoods, Burdock, True Historyなんかが繋がっていました。近所にあったら嬉しいお店ですね! そのあとちょっと時間があるのでハミルトン在住のAlyssaにお勧めされたFairweather Brewingへ。西の方の郊外の何にもないところにポツンとあります。ここでもいくつか小さいサイズで飲みましたが、IPAもコーヒースタウトもDry Hopped Sourも美味しかったですね!そしてこの辺りにもう一件Grain & Gritというブルワリーがあり、そちらにも立ち寄ってビターを一杯。どんなスタイルが得意なのかイマイチ掴めなかったんですが、無難に美味しかったです。 そしていよいよCollective Artsです。市内北部、オンタリオ湖に近い工業地帯にどどーんとあります。建物がすでにデカい! で、中に入ると10席ないくらいの客席付きの小さなギフトショップが。ここでドラフトも飲めるようになっていて、すでに何人か飲んでいます。客席エリアの壁面にはこれまでにリリースされた様々なアートワークの缶・瓶がズラーっと並んでいますがショップ自体は割と簡素な感じ。やっぱりダウンタウンにあるブルワリーとは違いますね。 で、軽く飲みながらScottを待っていると登場。スケジュールが詰まっていてあまり時間がないんだよね、ゴメンと言いながらブルワリー、ビアガーデン、イベントスペース、オフィスと見せてくれました。ブルワリーは流石のデカさ!Bellwoodsの3倍以上あると聞いていましたが、もっとでかいんじゃないかな。ファーメンターは大小17本あって、一番大きいものは30,000Lと。しかしよく見ると極小のファーメンターもあります。カンニングもBellwoodsはマシンでしたがこちらは当然ながらカンニングラインです。 奥に進んでいくとインペリアルスタウトを熟成させる木樽がズラーっと並んであるエリアがありましたが、なにやらパッケージ商品を梱包している最中。なにかなと思っていたらコンスーマー向けの出荷をここでやっていると。規模の大きさに圧倒されていましたが、ここで一気に親近感が。Beer Clubのプログラムも始まったので梱包出荷も忙しくなりそうです。 で、出口のあたりには広テーブルと、外側にも座席が現れました。ここがビアガーデンになっているようです。ギフトショップは小さかったけれどこっちで飲めるようになっていたというわけですね。ビアガーデンでは毎週イベントが行われているようで、今度は営業時間内に来たいなと。 で、このビアガーデンのスペースと駐車場も使ってLiquid Art Festivalのような大規模なインターナショナルビアフェスティバルが開催しているんですね。入る時にはわからなかったのですが、建物の反対側には巨大な壁画がいくつか描かれており、ビアガーデンからはよく見えます。いずれも過去のLiquid Art Festivalの時に描かれたんだとか! 次はオフィスに向かいます。その時はあまり人がいませんでしたが数十人は働ける、普通にベンチャー企業のオフィス的な感じです。やっぱりこれくらいの規模になると事務方のスタッフの数も必要になりますね。と、一通り案内してもらったところでScottも時間になってしまい、解散。いやーデカかった!今度はScottやRyanの時間があるときにゆっくり見たいなと。Ryanはトロントのみんなもいい人だよと言っていたし、会ってみたいですね。 Collective Artsのプロダクションブルワリーはとても大きいし、ローカルの枠を超えたリージョナルブルワリーっていうレベルでした。こちらでも限定ビールや実験的なものを作っているこようですがどちらかというとそういった役割はトロントのブルーパブが担っているようです。しかもトラディショナルなヨーロピアンスタイルを色々作っているのが今のトロントというか北米東海岸って感じで面白かったし、こっちはよりローカルに根差した感じでやっているようです。 ブルワリーのセカンドロケーションって言っても基本的には本体のフラッグシップをメインに提供して、その場所で作られたビールはサブっていうパターンが多い気がしますが、このCABのように全然違うビールを作って尚且つセカンドブルワリーで作ったビールをメインに出しているというのは面白いですね。そして、大きくなった本体とうまくバランスを取っているてこんなやり方もあるのかと妙に感心しました。宿の近くまで戻ってFairweatherで勧められたThe Brainというビアバーへ。なかなかいいタップリストでしたが疲れもあって一杯で退散。即就寝。
【2022.10.25 カナダ・オンタリオ滞在】Fairweather / Grain & G...
翌朝は午後からCollective Artsで新しく担当になったScottと待ち合わせ...
【2022.10.24 カナダ・オンタリオ滞在】Collective Arts Toronto...
火曜日にハミルトンのCollective Artsに行くことになっていたので月曜に前ノリをということで今日は移動日です。その前に、Budvarとのコラボレーションの仕込みもあるしLucやみんなに別れの挨拶をしにGodspeedへ。朝の4時から仕込みの準備でブルワリーに来ていたというLucはお疲れ顔でBudvar御一行と話していて、仕込みは森君が一人で行っています。 彼らや鳴岡さんたちに挨拶をし、Collective Artsのトロントのブルーパブに寄ってからハミルトンに向かうんだとLucに伝えると、「あそこのヘッドブルワーのJeffは友達だから電話するよ」と。しかし残念ながら彼はオフでした。気を取り直してバスで向かいます。場所はBellwoodsブルーパブから割と近い、やはり街の西側。 Collective Artsといえばもはやオンタリオ州を超えてカナダを代表するブルワリーと言ってもいいでしょう。作るビールはIPAとサワーを中心に、トレンドも程よく取り入れつつも味が濃すぎずややドリンカブル。ソリッドな定番ラインナップがありつつ定期的にリリースされる限定品でその時々の新しい要素を入れてきます。インポーターの僕たちが小さいので存在感が分かりにくいかもしれませんが、間違いなくカナダ代表です。ヨーロッパのビアフェスにもよく招かれているし、世界の最前線のトップブルワリーとのコラボレーションも盛ん。同業のインポーターからも「〇〇のイベントで会ってそのあと一緒に飲みに行った」とかちょくちょく話を聞きます。6月にNYCに行った時もBrooklynはWilliamsburgのWhole Foodsや高級グローサリーストア、ボトルショップなどで彼らの缶がGrimmやFinback、Other Halfなんかのローカルのブルワリーと並べて陳列されるのをよく目にしました。 (写真は22年6月NYCで陳列されていた様子) Bellwoodsのところでも書きましたがアメリカってトラディショナルなヨーロッパ物を除いてインポートの需要が低いせいか、インポートのモダンクラフトブルワリーの商品をあまり見かけません。NYCで見るのはMikkeller, Omnipollo, To Ol, Evil Twin, Pohjala, De La Senne, Dieu Du Ciel, Collective Arts, Bellwoodsくらい?BellwoodsやCollective ArtsはLAでは見ないしエリアによると思いますが。Brew Dogはオハイオで現地生産しているので中西部では見るのでしょうがいずれにせよインポートとは違うし。まあとにかく激戦区のNYCでも戦えている数少ない米国外のモダンクラフトブルワリーであり、国際的な知名度も抜群なのです。 そんな彼らはトロント近郊のハミルトンという、鉄鋼業で知られる人口57万人の街に本拠を構えておりますが、2年前にトロントのダウンタウンに小さなブルーパブをオープンさせたのでした。Instagramでチェックする限りここオリジナルのスモールバッチも色々リリースしているし面白そうだなと。で、到着すると外からもわかるカラフルな壁画が描かれた可愛らしい建物が。 まだ午前中ですがすでに外のパティオで飲んでいる人がいます。中に入ると壁には大きな絵がいくつか飾ってあり、カフェっぽい明るく洒落た内装です。タップは20くらい?そして小さなブルーハウスがあります。早速タップリストをみるとほとんどがここで作られたオリジナル!見たことのないビールばかりです。 お得意のIPAやサワーももちろんありますが、Czech...
【2022.10.24 カナダ・オンタリオ滞在】Collective Arts Toronto...
火曜日にハミルトンのCollective Artsに行くことになっていたので月曜に前ノリを...
【2022.10.23 カナダ・オンタリオ滞在】 Cask Days @ Bar Volo /...
日曜日はちょっと疲れていたのでゆっくり起きてまずはBar Voloで開催中のCask Daysをチェックに。元々は大きな会場で国内外の色んなブルワリーを招いて開催されていた大掛かりなイベントでしたが今回はコロナの影響もあって縮小版。カナダのブルワリー限定での開催です。 会場/主催のBar Voloは1985年創業の、イタリア系の家族が経営する老舗ビアバーで、長年オンタリオ州のクラフトビールシーンに貢献してきた存在です。このCask Daysの主催を含めて様々な試みでオンタリオ州のシーンに刺激を与え続けてきたほか、Keep 6 Importsの名前でインポート事業を営み、CantillonやTilquinのようなランビックの他、Jester KingやLoverbeer、Oxbowなどアメリカやヨーロッパのビール、そしてナチュラルワインを紹介し続けています。そして最近はカスクエールにフォーカスした自社醸造も開始。彼の地のビールシーンのみならず酒シーンに大きな影響を与えてきた存在と言っていいでしょう。また、店内ではイタリア系らしく南イタリア料理を提供し、数年前にBottega Voloという食料品店もオープン。まあとにかくすごいお店なんです。 で、やってきましたCask Days。専用グラス付きのチケットを買って好きに注文、チケットがなくなったら追加するスタイルです。しかし私、絶不調。こちらではモントリオールのIsle de GardeのEnglish Golden AleやVoloのDark Mild、Volo x Sonnen HillのCitra Pale Aleなどを。どれも美味しかったのですがどうも調子が出なくてGodspeedへ移動。 チェコイベントということですごい人。Lucもすごく忙しそうです。人の多さにやられながらも奥のブルワリースペースへ行き、食べ物をお腹に入れるとちょっとだけ落ち着きました。とはいえやはり本調子ではなく、スローペースでビールを楽しみます。そういえばBellwoodsのStephenもこの日のGodspeedのイベントにも行くつもりだと言っていましたが疲れでダウンしちゃって来れなかったようです。途中、Bellwoodsのオリジナルブルーパブでちょっと前に作られたというBellwoods x GodspeedのWest Coast Style Double IPAの缶などをいただきつつ、いろんな人と話し、夜には腹が減ったので鳴岡さん達と近所のパキスタン料理屋で晩御飯。これが美味しく、ちょっとだけ回復。やはり食事は大事ですね!...
【2022.10.23 カナダ・オンタリオ滞在】 Cask Days @ Bar Volo /...
日曜日はちょっと疲れていたのでゆっくり起きてまずはBar Voloで開催中のCask Da...
【カナダ・トロント滞在記 2022.10.22】Sonnen Hill
翌日はトロント郊外のCaledonという街というか農村にあるファームハウスブルワリー、Sonnen Hillでイベントがあるというのでそれに行くことに。こちらのブルワリー、行ってみたいリストの上位に入ってはいたのですがどうやっても車で二時間くらいかかりそうな距離でどうしたもんかなと思っておりました。レンタカーか、諦めるか。で、BurdockでもBellwoodsでも「どこか行く予定のブルワリーはあるの?」と聞かれてSonnen Hillと答えたのですが、色んな人から「君は必ずSonnen Hillを気に入ると思うよ」と言われて俄然行く気に。さらに土曜にイベントがあり、トロント市内からシャトルバスが出るというので早速チケットをゲットしたのでした。 シャトルバスが出るのはトロント市内の工業地区だったところがリノベーションされて盛り上がってきているエリアにあるワインバー/都市型ワイナリーのParadise Grapevineから。昼過ぎに行くと二日前に会ったBellwoodsのブルワーStephenが友達と一緒に飲んでいます。彼らもSonnen Hillに行くとのことで合流。Stephenに彼女(家具デザイナー)とParadise GrapevineのCo-Ownerとシェフを紹介され、バスに乗り込みます。ちなみにParadise Grapevineのもう一人のCo-Ownerはなんと元Burdockのブルワーだそうで。ここでも繋がっていますね〜。疲れているのでバスの中では紅葉を眺めたりうとうとしたり。しかしカナダの紅葉は日本のそれとはまた違い、本当に燃えるような黄〜オレンジ〜赤のグラデーションで素晴らしかったです。 で、山の中をひたすら走って到着するとそれは紛うことなきファームハウスです。だだっ広い農園のちょっと大きめの納屋。皆さんが想像するファームハウスブルワリーです。Sonnen Hillは2017年創業、2018年に醸造開始した比較的新しいブルワリーですが、オーナーのCalum Hillの曽々々々々祖父が南ドイツのシュミーヒェンという街で1822年にSonnen Brauereiというブルワリーを開業して以来160年、ビール醸造はHill家の家業だったそうです。つまり今年で彼の家族がビール醸造を開始して200周年!このイベントはSonnen Hillの4周年とSonnen Brauereiの200周年を祝うイベントというわけです。 で、帰国後知ったのですがそんなCalumはBrew By NumbersとCloudwaterというイングランド有名ブルワリーでキャリアを積んだそうで。ちょっと意外でしたが、それで地元に戻って家族の農園にてブルワリーを創業したんですね。小動物っぽいキャラクターの彼の作るスタイルはラガーを中心にセゾン、ペールエールなどアルコール度数低めのシンプルでクリーンな飲みやすいビール。そのほかに当然ながらというか樽熟成のファームハウスエールや自然発酵(Spontaneous)ビール、ワイン産地に程近く、交流も盛んなこの土地らしいワインハイブリッドなども作っております。また可能な限り地元産の現在利用を使い、自然発酵ビールやセゾンはほぼ地元産の原料のみ。そりゃー興味持ちますよね! で、早速ビールをゲットというか、StephenがViennaを持ってきてくれました。色はViennaとしてはやや薄めかな?ちょっとホッピーでクリーンでライト、スルッと入っていきます。 旨い!フードブースではピザやソーセージが焼かれています。ピザやパンを焼いていたのはなんとEscarpment Labsというイースト会社のオーナー。自分で培養したイーストを用いたピザやチョリパンを出していてこれまた美味しい。田園風景の中で飲むビールは美味しいですね。周囲は若い人からお爺さんお婆さん、子供や犬など色々な人がいて、みんなそれぞれに楽しんでいます。散策したり、ゆっくり語らったり、コーンホールに興じたり。そんな様子を眺めているとStephenに声を掛けられます。 一緒にいるのは見覚えのある人物。Revel CiderのオーナーTariqです!RevelはGuelphという、やはりトロント郊外の街にあるのですが今回は訪問を断念していたこともあり、嬉しいサプライズ!聞くとStephenはブルワーとしてのキャリアを開始したのがRevel Ciderからだったんだとか。Tariq曰く「僕たちのサイダリーにはスタッフが飲む用にいつもビールの樽が繋げてあるんだけど、最近は専らSonnen Hillだね」とのことです。もうみんな繋がっていて訳分かりませんね。でもStephen曰く、別にトロントのビール(およびその周辺の)シーンのみんなと繋がっている訳じゃなく、Like Mindedな人たちが自然と仲良くなったんだとか。要はたまたま僕たちの取引先はみんな繋がってたってことっすね!でもそれも偶然ではなく、僕たちが惹かれるものがあるブルワリーにはみんな共通点があったということに他ならないのだと思います。また、ほかにもワインバーのオーナーだという犬連れの女性も紹介されたり、ナチュラルワインのシーンとクラフトビールシーンの近さも日本にいた時から気になっていたところなのですが、それも同様にLike Mindedな人たちのつながりなのでしょうね。そうやって色んな人とお話ししながらTable BeerやLager Beer、Pilsなどを飲みますがどれも美味いし飲み疲れしません。...
【カナダ・トロント滞在記 2022.10.22】Sonnen Hill
翌日はトロント郊外のCaledonという街というか農村にあるファームハウスブルワリー、So...
【カナダ・オンタリオ滞在 2022.10.21 】Godspeed
翌日はGodspeedです。Godspeed Breweryを語るにあたっては、オーナー/ブルーマスターのLuc Bim Lafontaineの話をするのが一番でしょう。モントリオールのブルーパブDieu Du Ciel!で2001年にブルワーとしてのキャリアをスタートさせたLucは2007年にヘッドブルワーに就任。彼のいた12年間の間にDieu Du Ciel!はどんどん人気を博し、カナダ国内で最高の評価を得るだけでなく、国際的な名声を得るようになります。その後日本に移住し、うしとらブルワリーの立ち上げに参画する傍ら様々なブルワリー/ブルワーに対して醸造指導を行い、日本のクラフトビールシーンのレベルアップに大きな貢献をした人物であります。 (画像引用:https://gerrardindiabazaar.com) そんな彼がカナダに戻り、新天地トロントにて2016年に立ち上げたのがこちらのGodspeed Brewery。ブルワリー立ち上げ前から噂となり、トロントのクラフトビール界隈はざわついていたようです。そんなブルワー歴20年以上を誇り、Brewer’s Brewerとして業界内でリスペクトされるLucが辿り着いたのはドイツやチェコ、ベルギーやイギリスといった王道のヨーロピアンスタイル。 本当に自分の飲みたいもの、すなわち派手ではないがより洗練され、バランスの取れたビール。素材に敬意を払い最高のバランスをするのが究極の目標だと彼は言います。彼のことを直接知る人も多いでしょうが、物静かで穏やかだが情熱的、細部にまでこだわりを持ち、人との縁を大事にする人物。黒いパンツに黒いシャツ、黒いブーツに黒いハットというブルワーのステレオタイプとかけ離れたスタイルとも相俟ってどこかアーティスティックな雰囲気を醸し出しております。 また、日本の文化に影響を受けている彼は柚子やお茶など日本の食材を使用してビールに彩りを添えております。中でも近年はチェコのビール文化に傾倒。なんと、あのピルスナーウルケルから同社で使われているものと同じ木樽を輸入、この前日に搬入。今後はこちらを使用したピルスナーがリリースされる予定となっているほか、あのBudvarとのコラボレーションも行っております。で、この土日にはBudvarやチェコの大使館関係、チェコのビール原料や機材関係の業者等を招いたイベントが予定されており、この日はその前夜というわけです。 夕方にLucと親しいタヰヨウ酒場の鳴岡さん、やはりLucと親しい白川さん、Brewccolyの筒井さんが到着するというので合流して乾杯をという予定。それまで時間があるのでプリペイドSIMを買うなどしに。ここまで動きっぱなしで身の回りのものなど何も買えていなかったのです。宿の向かいに格安キャリアのお店があり、10分で戻るとの張り紙があったのでドラッグストアに行ったりして再開を待っていたのですが一時間経っても再開せず。痺れを切らしてショッピングモールへ行き無事SIMゲット。と思いきや私のiPhoneはロックされていたようで使えず。。。格安キャリアにしたからロックされてないと思ったらされていましたわ。SIMは現地調達よりも日本のamazonで事前にゲットする方が安いし確実ですね。 で、こちらのモールの近くにLCBO(オンタリオ州政府運営のリカーショップ)があったので覗いてみたんですが、品揃えはあまり面白くないっすね。この州政府によるアルコール類の統制がカナダにおいてビールのみならずアルコール類のシーンにとって功罪あって厄介なようです。 気を取り直してGodspeedへ移動。ここまで訪れたBurdockやBellwoodsブルーパブ、True Historyはトロント西部ですが、Godspeedは東にあります。電車とバスを乗り継いで到着すると、ブルワリーの周りはパキスタン街になっており、西の方の洒落たところとは一味違った雰囲気。敷地もゆったり目に取ってあります。中に入るともうすでに飲んでいるお客さんもそれなりにいますが、鳴岡さんたちを待つまで我慢。 ルークは鳴岡さんたちを迎えに空港に向かっているのでブルワーの森君に工場を簡単に案内してもらいます。森振水君は気付いたら8年くらいの付き合いになるのかな?とにかく彼がビールの仕事を始める瞬間からの付き合いです。あんまり人付き合いが器用なタイプではありませんが、探究心と向上心、負けず嫌いとしつこさは人一倍。紆余曲折あり、散々苦労して掴んだ機会なので応援しております。ブルーハウスは2,500L仕込み、ファーメンターは5,000Lのものが8基、そしてチェコから輸入した4,000Lの木樽がどどーんと鎮座しております。 ブルワリーの規模としてはBellwoodsのプロダクションブルワリーより一回り小さい感じですね。驚いたのがブルワリーの綺麗さ。もちろんどこも床や機材は綺麗にしてあるんですが、Godspeedはその上色々整理整頓されていて本当に綺麗です。これを二人で回しているというのだから、Burdockとは違った意味で驚きです。 気づけば5時を回り、店内もかなり賑わってきましたがどうやら渋滞がひどいらしく、Lucがなかなか戻ってこないので仕事を終えた森君とフライングで乾杯。最初はBesutoから。その名の通りのBest Bitterで何も考えずにするする入っていきます。と、飲み終える頃にLucと鳴岡さんさんたちが到着。早速乾杯します。二杯目はOtsukaresama。Buhは以前飲んだものと少し印象が変わっていて、こちらの方が好みでした。Budvarバージョンとも飲み比べしましたがBudvarの方がややどっしりした印象。 残念ながらシェフを探すのに苦労しているらしく、居酒屋メニューは現在ストップしてしまっていたため食べ物はピザを。これはこれで美味しいんですが、やっぱり居酒屋フードが食べたかったですね。日本の味が恋しいとかではなく、Godspeedのビールに間違いなく合うからでありまして。Godspeedのビールは最近のブルワリーのようにライト目に仕上げるのではなくどちらかというとスタイルに忠実なバランス感覚ですが、これが和食に合うはずなのです。というか、ビールだけでなく居酒屋フードと合わせて楽しむコンセプトですからね。 で、実はトロントに来る前から確かめたかったのがフードでして。アメリカのブルワリーって基本的には何もないタップルームでひたすらビールを飲む、フードはフードトラックとかポップアップのフードベンダーから買うのが基本。もちろん食事の美味しいブルーパブもありますが、いわゆるアメリカンな食べ物が主流ですよね?僕たちの取引のあるところがそうなだけかもしれませんが、その点トロントのブルワリーってフードメニューにも工夫が凝らしてあるし、大袈裟なペアリングや流行の食べ物をぶつけるのではなくてデイリー以上スペシャル未満な食事と一緒に楽しむコンセプトを持っていたりするのだなと。ヨロッコの明生さんがダークラガーとサンマという組み合わせを提唱しておりましたが、Godspeedで色々をと試したかったんだよなー。。。ダークラガーも美味しかったし。それだけが唯一の心残りでしたが500mlのマグでひたすら飲み続けて気づいたら12時近くになっていたので退散。というか、当たり前のように500mlで飲めちゃうクオリティの高さとドリンカビリティ。7-8杯は飲んだんじゃないでしょうか。 まあフードに関する心残りはそのうちタヰヨウ酒場さんでGodspeedイベントをやってもらってなんとかしましょうか!
【カナダ・オンタリオ滞在 2022.10.21 】Godspeed
翌日はGodspeedです。Godspeed Breweryを語るにあたっては、オーナー/...
【カナダ・オンタリオ滞在 2022.10.20 】 Bellwoods Production ...
翌日はBellwoodsのブルワリー見学を。言わずと知れたトロントを代表する人気ブルワリーです。人気が出たきっかけは当時流行り始めるタイミングでいち早く作っていたゴリゴリにHazyなものを中心とするIPAだと思いますが、Dry Hopped SourのJelly Kingも非常に人気だし、木樽を駆使したファームハウスエールやクールシップを使用した自然発酵木樽熟成のサワーもとても高い評価を得ています。そんな彼らは6月にNYCに行った際もOther Half主催のIPAチャンピオンシップ”Green City”に唯一参戦していた米国外のブルワリーでしたし、Brooklynの街中でもBrouwerij LaneやBeer Boutiqueのような老舗のヨーロッパビールに強いビール専門店で取り扱われたりしています。 アメリカはそもそも一万近いクラフトブルワリーがひしめいており、トラディショナルを除くインポートの需要がそこまで高くない上、激戦区のNYCでちゃんと戦えている数少ないカナダというかヨーロッパも含めた米国外のモダンクラフトブルワリーの一つであります。(画像は2022年6月にBrouwerij Laneにて撮影。ベルギーの名だたるブルワリーに並んでBellwoods - Jelly Kingが並んでいる。) Bellwoodsは元々トロントのダウンタウンにブルーパブとしてオープンしましたが、規模が大きくなって北部の工業地帯にプロダクションブルワリーを新設。今回はこちらの見学です。いつもメールでやりとりしているAlyssaと午前中に約束をしていたのですが長旅の疲れで思いっきり寝過ごしてしまい、予定を午後に変更してもらうというハプニングがありつつ、バスを乗り継いで到着すると、アパレル系の工場や倉庫らしき建物がいくつかありますが入り口がわかりません。そこで外にいたBellwoodsで働いているっぽい人に「Alyssaと約束してるんだけど、どこかな」と聞くと「あそこの建物を入って突き当たりを左だよ」と。言われた通りに行くとなんか様子が違う。Alyssaっていうアパレルメーカー?のオフィスだかアトリエだかでした。。。 まあ気を取り直してブルワリーの入り口を見つけて入っていくとAlyssaが待ってくれていました。6月のNYCぶりの再会、ビールをもらって工場を見学。ビールはWhite Picket Fenceをチョイス。これ本当に好きなんですよねー。爽やかなホップの香り、仄かな酸味に控えめなブレタノマイセスのファンクネス。そしてオーク香。全てが主張しすぎず調和して、爽やかに何杯も飲めてしまいます。 工場の説明をしてくれたのはブルワーのStephen。昨日はBurdockに行ったんだと言うと、「Mattは仲のいい友達で僕はBurdockの2階に住んでいたこともあるんだ」と。やっぱり繋がっているんですねー。ブルワリーの方はというと、郊外らしく広々とした空間に高い天井。ブルーハウスは確か4,000L仕込み。それなりに大きいですがそこまででもないですね。で、ファーメンターとタンクが大小色々あって、一番大きいもので12,000Lと言っていたと思います。確か。タンクの大きさはそれなりですね。でも工場全体の規模感としてはやっぱりそこまで大きくなくて飽くまでローカルブルワリーって感じですね。そして木樽の方はというとバレル、パンチョン、フーダーと大小さまざまなものが結構な数あります。フーダーは確か4,000Lでそれがピラミッド型に積まれています。一番下が古いビールが入っていて一番上が新しくて、というので「ソレラ?」と聞くとその通り、と。まさに今飲んでいるWhite Picket Fenceがこちらのフーダーで熟成し、ソレラスタイルでブレンドしたセゾンであります。 ※ソレラ:一般的にシェリー酒で行われる熟成方法。樽を積み重ね、下段の古いものから瓶詰めし、減った分を上段の新しい樽から補充し、つぎ足しながら熟成させる。 他にVinesシリーズやFruit Jelly Kingなんかのフルーツを使ったビールに使う角型のステンレスタンクなどがあります。こちらで熟成中のビールをちょっと飲ませてもらいましたがまだ若いなという印象。これからが楽しみな感じです。クールシップは別のところにあるそうですが、基本的にクリーンなビールもワイルドエールも同じ場所で作っていましたね。タンクの使い分けとエリア分け、清掃、消毒の徹底だと言っていたと思います。Motley CruやIntermodalなど彼らのクールシップを使ったビールもとても美味しかったので次はクールシップも見たいですね!工場を出る頃には3時頃になっていたかと思いますが、入り口の売店のところでは工事現場帰りと思わしき格好をしたおじさんが二人、ビールを楽しんでおりました。 で、Alyssaの車でダウンタウンに移動します。車で20〜30分ほどで着いたのはオリジナルのブルーパブ。元々本当に小さなブルーパブだったのが、同じ建物内で拡張を繰り返し、最近一棟借りに近い状態になったとのこと。飲食スペースが拡張されて洒落たカフェのような感じになっています。まだ15時台ですが、店内はそれなりにお客さんが入っています。Burdockがレストランだとするとこっちはカフェっぽいです。 普通に街中の洒落たカフェっていう感じの佇まいだし、実際お客さんもビール好きだけではなく、そういうふうに利用されています。食事のメニューもなかなか洒落ていまして、チーズプレートとファラフェルラップを食べたのですがラップがレタスになっているなど洗練されていて美味しかったです。ビールの方はBellweiserからのCat...
【カナダ・オンタリオ滞在 2022.10.20 】 Bellwoods Production ...
翌日はBellwoodsのブルワリー見学を。言わずと知れたトロントを代表する人気ブルワ...